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いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行  2007年3月17日

「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」(小林ハルさん)この言葉を、あなたはどのように解釈しますか?

「歩く」というのは、一緒に何かに取り組むことや、人生をともにすることです。
そのような相手を具体的にイメージしたときに、「(私に都合の)いい人と歩けば祭り、(私に都合の)悪い人と歩けば修行」と考えた方には、身勝手な思考癖があるかもしれません。いい人と一緒なら、祭りのように楽しいし、意地の悪い人、嫌な人と一緒なら、自分を鍛える修行だと思え、という意味なのです。

私は、「私を必要としている人」と歩けば祭り、「私に不満感をもったり、私を蔑んだり見下したりしている人」「大切な自分自身の人生や心の状態に悪影響を与えられそうな人」と歩けば、それは私の「修行」だと考えるようにしています。

つらい修行を永遠に続けたいとは思いませんので、今日は「悪い人」との歩き方と、できるだけ楽に歩くための私の訓練方法をご紹介します。
ネガティブな方向を向きがちで、自慢はできない方法なのですが、ものごとの受けいれ方と逃げ方が簡単で、この方法で私はすっかり楽になりました。 

「悪い人と歩かなければならないとき=誰かと嫌な状態で関わらなくてはならないとき」には、「自分の人生の中での最悪のことや、忌々しかったこと、憎悪の感情など」を思い出だすという、荒療法です。「(あれに比べればマシ)「今起こっている(=人と歩く)ことなど何でもない」と、いう気持ちになり、平気になることができるのです。他の人のもっている不運や幸運と比較するのではなく、過去の自分と比較して自分を励ます方法でした。

私は38歳頃から自分で考え出したこの方法を度々活用しました。その結果、劣等感にさいなまれ、消極的で、後ろ向きだった27歳頃からの私を、好奇心旺盛で心の元気な元の私に戻すことができました。このようにして人付き合いが怖くなくなったのは、40代の終わりごろです。

思い出したくない嫌な経験や、後悔で過去を消し去りたいことのある方たちは、過去の思い出に苦しむようですが、そのような過去でも効用があるものです。皮肉な結果ですが、人間関係や自分自身の生きかたに不安を生じたときなどに、応用の効くセルフコントロール法のひとつだと思います。

各地で送別会の行われている今日この頃。今夜の主人公の方々には、数日後に歓迎会が用意されている人も多いことでしょう。3月は別れの月。4月は新しい出会い、出発の月ですね。修行をした人とは別れ、祭りを楽しむチャンスです。まずは自分自身が祭りの時間を与えられる人になりましょう。

105歳で亡くなった小林ハルさんは最後の瞽女(ゴゼ)唄伝承者で、人間国宝でした。新潟県南蒲原郡旭村生まれ。差別の多かった時代、生後100日で失明し、5歳から盲目の旅芸人(ごぜ唄)としての修行が始まったそうです。雪国でのその過酷な境遇におけるハルさんの生きかたと、その非情な運命をも穏やかに受けとめて生き続けたハルさんの言葉の数々は、凛として、優しさに満ちています。 

ひとくちコラム「小林ハルさんのこと」はこちらhttp://www4.ocn.ne.jp/~aoitori/kenpou5.html

 
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